料理迷人(迷い人)・千成

81歳。毎日のように、どうにもならない余命を思う。なら自然体でいこう。

失敗ベーコンでポトフ成功

先月、塩抜きを忘れて失敗作に終わったベーコンが、立派に蘇った!
娘の助言をもとに塩辛いベーコンを厚切りし、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、キャベツと一緒に水だけで煮込んだ。タマネギは半分、キャベツは残りものを、それぞれ串刺しした。中火の弱火で約30分。途中でおろししょうがを加え、最後に黒胡椒を振りかけて出来上がり。
塩加減が気になったが、スープは野菜の甘みとベーコンの塩味が合いまって、実にいい味だ。まさに“いい塩梅”。大成功や!「失敗は成功のもと」とはこのようなことをいうのか、と一人悦に入っている。
今回はとりあえず少しだけ作ってみたが、残りベーコンで次はたっぷり作ろうう。

Wで「究極の鍋」

正月3日の昼と夕、ごくうまの鍋料理を立て続けに味わった。こんなW(ダブル)経験は初めて。「食いしん坊」にとって、これからもまずないだろう至福の1日だった。
お昼は、丹波篠山市にあるしし鍋の名店・「ぼたん亭」。娘夫婦と3人が快晴の高速道路を走って予約の時間に到着。店内は超満員で、予約客でも待たされることがあるほどという。名産の丹波栗とみそを混ぜた「栗入りみそ」が売りだが、出てきたロース肉を見た途端、誰もが感嘆の声をあげるほど、まさにボタンの花のよう。みそと肉のだしが相まって、抜群のうまさだ。この店、冬場を中心に営業し、夏場は「全休」というから、そのこだわりがわかるというもの。
鍋を堪能したあと、市内(といってもほとんど山の中)のもう一つのぼたん鍋店「奥栄」を見に行った。年末、テレビの『孤独のグルメ』で松重豊が立ち寄った店。この日はまだ正月休みだったが、しばし周囲を歩いて松重がうまそうに食べる様子を思い出した。


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ぼたん鍋で大満足して自宅に帰りさて夕食。おせちは飽きたので、冷蔵庫にとっておいた「鴨のもも肉」を薄切りし、白ネギと鴨だけのごくシンプルな鍋にした。だしは昆布と
茅乃舎のだしにしょうゆ、みりんの味付け。
これがまた何とも言えぬうまさ。弱火でゆっくり煮込むほどに鴨からいいだしが出て、えも言われぬおいしさなのだ。ぼたん鍋の〆はうどんだったが、こちらはそば―-。
1日に2度の「W鍋」はこうして終わった。

ぼけ初め?!塩抜き忘れた

自宅の玄関口でベーコンづくりをした。
「じいちゃんベーコン」と孫らから言われて調子に乗り、今回は豚バラ肉をピックル液に漬け込んだ後、自宅玄関口で燻煙作業をやったのはいいけれど、、、
「いい色に出来上がった」とにんまりした瞬間、あっと気がついた。何と、塩の濃いピックル液が染みこんだバラ肉を水に数時間さらして塩抜きするのを忘れ、そのままチップで燻煙してしまったのだ。結果、すごく塩辛いベーコンが出来てしまった。あ~ッ、ぼけてる。
娘に話すと「ポトフにすれば、味付けなしでできるやん」とのやさしいお言葉。
痴呆はすぐそこまで来てる???

自家製たくあん、うまい!

10数年ぶりにたくあんを漬け込み、1か月ぶりに最初の1本を味見した。「やっぱ、うまいわ、全然ちがう」。
このごろ、スーパーなとでたくあんを買っても浅漬けばっかり。それも甘ったるい”だし”のようなつけ汁に申し訳程度に昆布がいれてあるものが大半。よく干して塩とぬかで1か月以上漬けたたくあんはほとんど見かけない。
実は10数年前には必ずやっていた。塩、昆布、乾燥したカキの皮、ざらめ、鷹の爪をいれたたくあんは、塩味とざらめの甘みが効いて、なんともおいしかった。
漬けなくなった最大の理由は、以前は1本50円ほどだったダイコンが、100円以上に値上がりしたこと。それでもあの味が忘れられず、今年、ついに実行した。ただし、買ったのは8本だけ。
試しにやって、よければ来年はもう少し増やそう。
試食の結果、来年もやると決定~。

土鍋で鯛めし

初めて土鍋で鯛めしを作りました。これまでも炊飯器で作ったことはありますが、少しおこげが出来て味も最高でした。
今回はネットで調べた通りにやりました。鯛に薄く塩を振っておき、オーブンで焦げ目がつくまで焼きます。洗った米4カップを土鍋に入れ、昆布を敷いて鯛をのせる。薄口醤油、酒、みりん各大さじ2と水を合わせて計4カップ。塩少々を入れて炊きます。
最初は強火。土鍋のふたをとって沸騰したのをたしかめたら、弱火で10分。最後に約30秒、強火で水分を飛ばします。最後の強火がポイントで、うっすらとおこげがつきます。10分むらすと出来上がりです。昆布と鯛を取り出し、身をほぐして鍋に戻します。
鯛を焼いたのがよかったのか、これまでにないおいしい鯛めしでした。今回はレンコダイを使いましまが、本鯛なら見栄えも味もさらにアップするでしょう。