料理迷人(迷い人)・千成

81歳。毎日のように、どうにもならない余命を思う。なら自然体でいこう。

柔らかいチャーシュー


久しぶりにチャーシューを作った。圧力鍋で“時短”するのをやめて、じっくり時間をかせてやったせいか、やわらかくてよく味がしみて、上等の出来栄えになった。
豚ばら肉のかたまりを2本、約1.5㎏用意。大鍋に酒、水、野菜くずを入れてまず30分コトコト炊く。そのあと砂糖、醤油、みりんを加えて弱火でさらに2時間煮込み、火を止めたらそのまま1日置いておく。
ラーメン屋さんに出しても引けをとらない(と思う)味は、やはり「時間がつくってくれた」思う。煮汁にゆで卵を漬け込んだのを添えて、近くに住む孫におすそ分けして喜ばれた。

やっと作れた「イカナゴのくぎ煮」

関西の、というより阪神間の春の風物詩「イカナゴのくぎ煮」。毎年、2月から3月にかけて生イカナゴを買って、くぎ煮にするのが楽しみだが、ここ数年は不漁つづきで目玉が飛び出るほど高値に。今年も出はじめは1㎏4000円以上もして手が出なかった。
ところが、ここにきて千円を割ったので入荷の時間を見計らって買いに走った。こればかりは妻の得意料理で、私は失敗ばかり。今回も計量カップで調味料を測ったり洗い物に徹して、、、。
そして出来上がったのは、まさに「くぎ」。あのふにゃふにゃのイカナゴがピンと固くなり、味も最高だった。
来年こそは自分でやるぞ!

換気扇の大掃除

娘が来て、換気扇の大掃除をしてくれた。
20年以上、まともに掃除していなかったのでとっくにあきらめらていたが、ファンなど部品をすべてはずし、洗剤とお湯を袋に入れ30分ほど漬け込むと、油が面白いように溶け、ピカピカに白く輝いた部品が現れた。
約1時間半、換気扇は見違えるようにきれいになった。
それにしても、ドロドロの油の固まりの中からゴキブリの死骸が現れたのにはびっくり。何も知らずに煮炊きしていたんだと思うと、ぞっとした。プロ並みに作業する娘が頼もしく思えた。ありがとうさん。

おかずづくり1週間

ちょっと事情があって、妻が長期に留守となった。その間、掃除、洗濯、買い物はもちろん食事すべて一人で背負うことになった。
しかし、食事の心配をする声はだれからもあがらなかった。“迷人”ながら一応料理が出来ると認められているからだろうか。
この一週間の主なおかずを紹介するとーー。
⚫筑前煮
鶏肉、里芋、人参、竹の子、こんにゃくを油炒めのあと煮込んだ「筑前煮」。野菜たっぷりで健康的、と娘らにもほめられました。
⚫マカロニグラタン
鶏肉、玉ねぎ、椎茸を炒め、小麦粉をまぶして牛乳でのばしたホワイトソースを茹でたマカロニにかけ、チーズを乗せて、ガスの魚焼き器で焼く。塩コショウの味付けだけだが、ビールのつまみも兼ねて、結構うまかった。
⚫タルタルソース
玉ねぎと刻んだゆで卵をにマヨネーズ、酢、それに自家製の赤かぶの甘酢漬を刻んで混ぜた。
赤かぶがアクセントになって、魚のフライや朝食のサラダなど何にでも使えて、すごく重宝しました。

こんなにうまかったんだ!「蒸し鶏」

冷蔵庫に2日前に買った鶏もも肉がある。何にしようか。なにげなくネットで「蒸し鶏」のレシピが目にとまった。やってみるか。
「蒸し鶏のネギ塩レモン、ごま油だれ」ーーちょっと長い名前だが、ごま油だれに惹かれた。
鶏肉1枚に塩、こしょうをなすりつけ、酒をかける。いずれも少し多め。レンジで5分チンし、さましておく。一方でごま油大さじ2、レモン汁大1、鶏がらスープの素少々とネギのみじん切りを加えたたれをつくり、そぎ切りした鶏肉にかければOK。
香草などを添えればベターだ。
初めての料理だったが、うーん、いける。たれのごま油とレモン、パクチーの香りが絶妙にマッチして非常においしい。ビールのあてにもぴったりだ。うーん、ぅまい!