料理迷人(迷い人)・千成

81歳。毎日のように、どうにもならない余命を思う。なら自然体でいこう。

Wで「究極の鍋」

正月3日の昼と夕、ごくうまの鍋料理を立て続けに味わった。こんなW(ダブル)経験は初めて。「食いしん坊」にとって、これからもまずないだろう至福の1日だった。
お昼は、丹波篠山市にあるしし鍋の名店・「ぼたん亭」。娘夫婦と3人が快晴の高速道路を走って予約の時間に到着。店内は超満員で、予約客でも待たされることがあるほどという。名産の丹波栗とみそを混ぜた「栗入りみそ」が売りだが、出てきたロース肉を見た途端、誰もが感嘆の声をあげるほど、まさにボタンの花のよう。みそと肉のだしが相まって、抜群のうまさだ。この店、冬場を中心に営業し、夏場は「全休」というから、そのこだわりがわかるというもの。
鍋を堪能したあと、市内(といってもほとんど山の中)のもう一つのぼたん鍋店「奥栄」を見に行った。年末、テレビの『孤独のグルメ』で松重豊が立ち寄った店。この日はまだ正月休みだったが、しばし周囲を歩いて松重がうまそうに食べる様子を思い出した。


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ぼたん鍋で大満足して自宅に帰りさて夕食。おせちは飽きたので、冷蔵庫にとっておいた「鴨のもも肉」を薄切りし、白ネギと鴨だけのごくシンプルな鍋にした。だしは昆布と
茅乃舎のだしにしょうゆ、みりんの味付け。
これがまた何とも言えぬうまさ。弱火でゆっくり煮込むほどに鴨からいいだしが出て、えも言われぬおいしさなのだ。ぼたん鍋の〆はうどんだったが、こちらはそば―-。
1日に2度の「W鍋」はこうして終わった。

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