料理迷人(迷い人)・千成

81歳。毎日のように、どうにもならない余命を思う。なら自然体でいこう。

木曽のおそば


長野県木祖村の「薮原」で初めての蕎麦店に寄った。
旧中山道沿いにあるお店は、まるで江戸時代の風情。ちあきなおみの『喝采』ではないが、「ひなびた町の昼下がり…」という歌詞がぴったりの雰囲気だ。
ちょっとガタピシする引き戸を開けて入ると、たたきから囲炉裏のある広い土間がある。その囲炉裏には年季の入ったでかい魚の「自在かぎ」がつき、立派な鉄瓶が鎮座している。この“景色”だけで半分、満足した。
注文したのは、鴨せいろ。すこし甘みのあるざるそばに鴨のだしが効いたつけだれ。「食いしん坊」の期待を裏切らない味だった。機会があれば一度寄ってみては。近くには道の駅やSLの展示もある。
そうそう、店名は「木曽おぎのや」(0264-36-2012)でした。

×

非ログインユーザーとして返信する